朝のホームルームが終わると、チャイムの音とともに生徒たちが一斉にタブレットやノートPCを手に移動を始める。向かうのは、従来の教科ごとの教室ではなく、「プロジェクトルーム」と呼ばれるオープン空間だ。2026年度から本格始動したこの新カリキュラムでは、文理の枠組みを取り払い、課題解決型の授業に大幅な時間を割り当てている。
教科書を暗記するだけの学習スタイルは、ここでは過去のものになりつつある。数学の知識はデータ分析のツールとして活用され、英語は海外の提携校とのディスカッションで実践的に試される。教員の役割も「教える人」から「ファシリテーター(伴走者)」へと移り変わり、生徒自らが問いを設定し、解決策を導き出すプロセスが重視されている。