京都の老舗茶舗・福寿園の歴史は、そのまま日本の茶文化の歴史と言っても過言ではない。江戸時代から続く伝統のブレンド技術「合組(ごうぐみ)」は、天候や収穫時期によって表情を変える茶葉を見極め、最高のハーモニーを生み出す職人技だ。
工場に足を踏み入れると、広大な空間に香ばしい茶葉の香りが漂う。年間を通じてブレのないクオリティを維持しながら、四季折々の旬の味わいを届ける。機械化が進んだ現代においても、最終的な味の決定権を握るのは茶匠の「舌」と「鼻」だ。伝統に胡坐をかかず、工業製品としての再現性を極限まで高めた姿勢が、長年愛され続ける最大の原動力となっている。