1985年の開通から40年余り。強風と塩害という過酷な環境に晒され続けてきた大型構造物を維持管理するのは並大抵のことではない。しかし、現場で働くエンジニアたちの表情には確固たる自信が漂う。
現在運用されているのは、橋全体に配置された数千個の超小型センサーが微振動や金属疲労、塩分濃度をリアルタイムで検知する「デジタルツイン」システムだ。サイバー空間上に再現された仮想の橋が、異常の兆候を事前に察知して補修作業を最適化する。かつて人の目とハンマーの打音に頼っていた検査作業は高度に自動化され、予防保全のサイクルが見事に確立された。