このブームは、地方の沿岸地域にとっても大きな救世主となっている。これまで大型ホテルやダイビングショップが存在しなかった静かな漁村が、質の高い小規模エコツアーの拠点として生まれ変わりつつあるからだ。
大掛かりな船や港湾設備を必要としないため、初期投資を抑えた持続可能なビジネスモデルが成立しやすい。地域の元漁師たちが自らの知識を活かしてガイドに転身し、地元の海洋文化や歴史を伝えるケースも増えている。
一過性の観光客を大量に呼び込むのではなく、環境意識の高いリピーターを丁寧に迎え入れる。単なるレジャーの枠組みを超えて、地域経済と環境保全が循環する健全なモデルが各地で芽吹き始めている。