大会初日からスカウト陣のガン計測器を賑わせているのが、最速155キロを誇る右腕投手たちだ。従来の「速球派」のイメージを覆す彼らの特徴は、単なる球速の数字にとどまらない。回転数2500rpmを超えるスピンの利いたストレートと、カウントを取る変化球、そして勝負所で冴え渡るフォークやスライダーの精度にある。
現地で投球を見守るスカウトは、「ただ速いだけではない。指先の感覚が極めて繊細で、勝負どころでインコースへ強気に投げきれる度胸がある。すでにプロの二軍レベルを凌駕している」と唸る。試合終盤になっても球威が衰えないスタミナと、マウンド上での冷静沈着な立ち振る舞い。1球ごとにスタンドから沸き起こるどよめきが、彼の存在感の大きさを物語っている。