一方で、すべての変化が滑らかに進んでいるわけではない。歴史ある樹木の伐採や大規模再開発を巡り、市民や専門家を巻き込んだ熱い議論が各所で巻き起こったのも事実だ。
100年以上の歴史を誇る日比谷公園のバリアフリー再整備や、明治神宮外苑エリアの再開発。そこには「都市の近代化や利便性向上」と「歴史的景観や貴重な生態系の保全」という、相反する価値観の衝突があった。2026年の今、現地で目にするのは、対話を重ねた末に探られた「残しながら育てる」試みだ。古い巨木を残しつつ新しい緑地を立体的に配する建築デザインなど、葛藤の末に生まれた新たな調和の姿がそこにはある。