1978年、日本女子大学に在学中だった彼女は『勝手なやつら』でデビューし、そのまま『うる星やつら』の連載へと突入した。当時、少年漫画の世界は男社会そのもの。そこに突如現れた女子大生作家は、業界に激震を走らせた。SFとドタバタコメディ、そして絶妙なエロティシズムを融合させた世界観は、それまでの「泥臭い」少年漫画のイメージを根底から覆したのだ。
彼女の描くラムちゃんは、瞬く間に世の少年たちの心を奪った。しかし、それ以上に同業者や批評家たちを驚かせたのは、その圧倒的なネーム(絵コンテ)の構成力と、キャラクター造形のセンスだった。若い感性が弾けたその瞬間こそが、現在の巨大な「るーみっくわーるど」の出発点である。