近年の気候変動と高潮リスクに対応するため、東京都と品川区・大田区が協働で進めてきた沿岸防災プロジェクトも大きな結実を迎えている。無骨だった既存のコンクリート防潮堤を、緩やかな傾斜を持つグリーンテラスへと再整備する「レジリエント・グリーン構造」が導入された。
平時は市民がジョギングや散歩を散策できる傾斜緑地公園として機能し、いざという時には津波や高潮を防ぎ止める多重防御線となる。自然環境の保全、都市の景観向上、そして強靭な防災機能の確保——この3つを同時に達成した先行事例として、国内外の都市計画家からの見学ツアーが絶えない。