展望テラスを象徴するのが、無数の南京錠がかけられた誓いの鍵のエリアだ。1980年代後半から始まったとされるこの風習は、時代を超えて令和の現在も受け継がれている。かつてここで鍵を掛けたカップルが、今や自分の子供を連れて再訪する姿も珍しくない。
中央に鎮座する「希望の鐘」を鳴らすと、重厚でどこか切ない金属音が澄んだ山頂の空気に響き渡る。音波が周囲の山々にこだまし、夜風に乗って遠ざかっていく感覚は特別だ。SNSでの動画投稿がきっかけとなり、最近では海外からの個人旅行客がこの鐘の音と夜景を求めて訪れる光景も日常となった。