点数差ではなく「天候」によって告げられるコールドゲームには、時に語り継がれる悲劇と奇跡が宿る。5回裏、あとアウト1つを取れば試合成立という土壇場で大雨が降り出し、グラウンド整備も虚しく中断、そのままノーゲームとなって翌日再試合になるケースも珍しくない。
逆に、リードしているチームがギリギリ5回を投げきり、直後に豪雨で試合終了が宣言される展開もある。追いかける側にとっては「反撃の機会すら奪われた」という不完全燃焼感が残り、勝った側もどこか複雑な表情を浮かべる。自然の容赦ない気まぐれに翻弄される瞬間もまた、高校野球という一発勝負の残酷さを象徴している。