しかし、チームの指揮官たちにとっては、対抗戦は単なるお祭り騒ぎではない。本節に向けた最大の懸念事項、それは「どこまで手の内を見せるか」という戦術上のジレンマだ。隠し球として準備してきた隠しキャラや独自の連係攻撃をここで開示してしまえば、本節での対策を許すリスクを負うことになる。
「だが、手の内を隠して負ければチームの士気に関わる」。ベテラン監督の一人は苦笑いを浮かべながら明かした。勝って弾みをつけたい気持ちと、本番の決戦までカードを隠しておきたい計算。この思惑の交錯が、試合の采配やオーダー順の妙を生み出し、観戦する側にとって格好の考察材料を提供している。