運賃の安さが魅力のLCC(ピーチ、ジェットスター、ZIPAIRなど)だが、欠航時のリスク管理においては大手キャリアと明確な線引きが存在する。この構造の違いを知らずに利用すると、現地で立ち往生することになる。
LCCの最大の問題点は「代替機の余力がない」ことだ。1機の遅延や整備不良が数便先の欠航へとチェーンリアクションを起こす。さらに、悪天候による欠航の際、LCCは他社便への振り替えを一切行わない。自社便の空席への変更か、バウチャー・返金による対応のみだ。翌日の自社便が満席であれば、3日後まで待たされることも珍しくない。
対してANAやJALなどの大手は、全国に張り巡らせたネットワークと予備機の配置により、欠航時のリカバリー能力が圧倒的に高い。LCCを利用する際は、「欠航リスクを自力で呑み込めるスケジュールか」を事前に問い直す必要がある。