だが、光が強ければ影も濃くなる。絶え間なく収集される細密な個人の移動履歴(プライベートログ)に対し、専門家からは懸念の声が噴出している。
「誰が、いつ、地下のどの店舗に立ち寄り、どのトイレの近くを通過したか」までが記録される世界だ。データの匿名化処理は徹底されているものの、行動パターンの解析から個人が特定されるリスクを完全に拭い去ることは難しい。欧州をはじめとする厳しいデータプライバシー規制との整合性をどう確保するか。セキュリティと利便性のトレードオフを巡る議論は、法整備の遅れを突く形でヒートアップしている。