食の進化は、空間の変容とともに進んでいる。旧北上川のウォーターフロント周辺では、かつて米蔵や味噌蔵として使われていた歴史的建造物をリノベーションした個性豊かな飲食店が次々とオープンしている。
重厚な土蔵の意匠を残しつつ、北欧モダンや和モダンのインテリアを融合させた空間は、居心地の良さを重視する現代のトラベラーに深く刺さる。地元の三陸杉を贅沢に使ったカウンター席で提供されるのは、地元産の牡蠣を使ったオイルパスタや、地野菜をふんだんに添えた真鯛のポワレだ。時を重ねた木材の温もりと、最先端の洋食技術が交差する独自の空気感が、ゆったりとした昼のひとときを演出している。