「昔は趣味で書いていた作品がたまたまバズり、一夜にしてアニメ化まで決まるというシンデレラストーリーがありました。ですが、今は完全にプロの格闘技場です」。そう明かすのは、Web連載から兼業作家を経て独立した30代の著者だ。
市場の成熟に伴い、書き手側の構造変化も鮮明になっている。現在のランキング上位に君臨する著者の多くは、徹底したアクセス解析と市場動向のモニタリングを行うマーケターであり、決まった時間に毎日数千字を投稿し続けるアスリートのような規則正しさを備えている。執筆のみならず、プロット構成、イラストの外部発注、SNSマーケティングまでをチーム化して行う「ミニスタジオ型」の制作体制も増えた。結果として、軽い気持ちで参入する層と、戦略的に勝利を狙う「プロ専業組」との二極化が急速に進んでいる。