入学金や授業料が実質免除されるという手厚い支援の一方で、学生たちは「9年間の義務勤務」という重い責任を背負う。キャリア初期の貴重な時期を地方の病院で過ごすことに対する不安や、専門性の追求との狭間で葛藤を抱える若者も少なくない。
しかし、義務勤務を終えた卒業生たちの多くは、「地方の現場で培った臨床判断能力と、患者と一対一で向き合った経験こそが医師としての揺るぎない糧になった」と口を揃える。過酷な環境を生き抜いたからこそ得られる実践的なスキルは、その後のどのような医療現場でも圧倒的な強みとなっている。