地震速報における長年の課題の一つに、異なる場所でほぼ同時に地震が発生した際、システムがそれを「1つの巨大な地震」と誤認してしまうリスクがあった。過去の大震災直後にも、余震が頻発する中で同様の誤検知が発生し、社会的な混乱を招いた経緯がある。
この難題に対し、現在の解析モデルは空間的散布データと周波数解析を組みあわせたマルチフォーカス判定ロジックを導入。離れた場所で起きた2つの震源を即座に個別の事象として切り分け、それぞれの規模と震源地を正しく算定できるようになった。
誤報による社会機能の麻痺を防ぎつつ、真の危険を逃さず伝える。その絶妙なバランスを実現するために、アルゴリズムのアップデートは日々続けられている。