Q1:市販の薬用歯磨き粉を使えば、歯周病菌を全滅させて自力で治せますか?
A1:市販の歯磨き粉に含まれる殺菌成分(IPMPやCPCなど)は非常に優秀ですが、すでに歯周ポケット深部に形成されたバイオフィルムの内部まで浸透して完全に除去することはできません。また、歯肉炎の段階であれば自力改善が期待できますが、歯槽骨が溶け始めている歯周炎を市販品だけで治すことは不可能です。歯科医院で物理的に歯石とプラークを除去した上で、再発防止のために薬用歯磨き粉を活用するのが医学的に正しい手順です。
Q2:歯磨きのたびに出血します。血が出る場所は磨かないほうがいいですか?
A2:出血を恐れて磨くのをやめるのは最も危険な逆効果です。歯茎からの出血は、プラークに潜む細菌を排除しようと毛細血管が集まり、炎症を起こしている証拠です。毛先の柔らかい歯ブラシを選び、歯と歯茎の境目に45度の角度で当てて軽い力で小刻みにブラッシングを継続してください。正しくプラークが落ちて歯肉炎が鎮静化すれば、数日から1週間程度で出血は自然と止まります。それでも止まらない場合は歯周ポケット内部に強固な歯石があるため、歯科受診が必要です。
Q3:タバコや加熱式タバコは20代の歯周病にどれくらい影響しますか?
A3:喫煙は歯周病を悪化させる最大の環境要因です。ニコチンが持つ血管収縮作用により、歯茎の血行が悪化して重要なサインである「歯茎の出血」が隠されてしまいます。その結果、炎症に気づかないまま水面下で骨破壊が急速に進行し、受診したときには手遅れの重度歯周炎になっている例が多発します。加熱式タバコであってもタールやニコチンによる免疫抑制・血流障害の影響は確認されており、非喫煙者に比べて歯周病の進行リスクは数倍に跳ね上がります。