熱帯アメリカ原産のアカテツ科の常緑果樹であるカニステルは、鮮やかな黄色の果皮と卵の黄身のような濃厚な果肉を持つことから、英語圏では「エッグフルーツ」とも呼ばれます。マンゴーやパパイヤのような滴る果汁を期待して口に含むと、その劇的なギャップに誰もが驚かされます。
完熟を迎えた果肉の食感は、水分が極めて少なく、ねっとりとしたペースト状です。口に運ぶと、蒸したての安納芋や栗、かぼちゃを裏ごししたようなホクホク感と、卵黄をたっぷり使った濃厚なカスタードクリームを掛け合わせたような甘美な風味が広がります。糖度は高い個体で20度から25度前後に達することもあり、フルーツというよりも「樹になる天然の洋菓子」と表現するのが最も適しています。