現在のファミリー向け焼肉市場を牽引しているのは、間違いなくふたつの巨大勢力である。ひとつは、物語コーポレーションが展開する「焼肉きんぐ」。配膳ロボットの導入や、テーブル注文型の食べ放題スタイルをいち早く確立し、家族連れのストレスを徹底的に排除した。名物の厚切り肉や「きんぐ戦隊」と呼ばれる接客スタッフの細やかな目配りが、リピーターの心を掴んで離さない。
対するは、レインズインターナショナルが誇る王者「牛角」だ。全国的な知名度と豊富なメニューバリエーションを武器に、長年にわたり焼肉ブームを支えてきた。近年ではファミリー層に特化した大型店舗の展開も強化しており、上質な和牛から子どもが喜ぶサイドメニューまで、幅広い層をカバーする柔軟性が際立つ。この二大チェーンの切磋琢磨こそが、業界全体の底上げを果たしている。