物語のクライマックスにおいて、シッダールタ、プラトン、阿修羅王は、神々の正体である巨大なアンドロイド群や、地球を監視し続けていたイエス・キリスト(ナザレのイエス)の機械仕掛けの肉体を破壊し、創造主の本体を目指して虚無の空間を突き進みます。
しかし、時間の果てで彼らを待ち受けていたのは、太陽が燃え尽き、星々が光を失った熱的死の闇でした。シッダールタは静かに力尽きて砂のように崩れ去り、プラトンもまた消滅します。残された阿修羅王ただ一人が、物質もエネルギーも失われた絶対零度の空間に佇むことになります。
そこで明かされるシ=ラーの真意とは、単なる生命の救済ではなく、「宇宙が生まれ、知的生命体が生まれ、やがて死に絶える」という全循環の完了そのものでした。抗うことすらもシ=ラーがプログラムした予定調和の一部だったという絶望的な結末を迎えます。