京急鶴見駅から歩いて数分の仲通商店街。かつては工場労働者の生活を支えるための食材店や食堂が身を寄せ合っていたこの通りに、いま異変が起きている。沖縄から運ばれた島野菜やポーク缶詰を扱う老舗商店の隣に、デザイン性の高いカフェや、琉球ガラスのクラフトギャラリーが次々とオープンしているのだ。
かつて出稼ぎ労働者の町として形成されたコミュニティは、今や4世代目に突入した。ルーツを沖縄に持つ若い世代が、自分たちのアイデンティティを再発見し、モダンな都市感覚とミックスして発信している。週末になると、インバウンドの外国人観光客や都内からの訪問者で狭い路地が埋まる。歴史の重みとストリートの軽やかさが同居する独特の空気感。それが、現代の鶴見が放つ強烈な磁力となっている。