日本の「アニメ・漫画産業」において、『スターダストクルセイダース』が残したパラダイムシフトは巨大だ。それまでのバトル漫画といえば、絶対的な筋肉量や必殺技の威力を競うものが主流だった。しかし、エジプト九栄神の登場によって、「能力の応用とルールの看破」が勝敗を決める知略バトルの時代が本格的に到来した。
後続の多くのクリエイターたちが、荒木飛呂彦氏の描いた「能力バトル」の構造に影響を受けたことを公言している。神話という人類共通の記憶を現代のエンターテインメントへとトランスレートする手法は、今やグローバルコンテンツの標準的な作法となった。