彼の半生をドラマ化した作品『志村けんと漂流者たち』は、喜劇の頂点へと駆け上がる裏にあった葛藤と熱情を見事に描き出し、大きな話題を呼んだ。修業時代の泥臭い苦労やバンドボーイとしての挫折、そして志村二中時代に培われた度胸が、どのようにして実を結んだのかが克明に描写されている。
近年制作された質の高い人物ドキュメンタリーの数々は、彼が歩んだ道筋を単なる美談としてではなく、苦悩と狂気が入り混じるリアリティをもって伝えている。華やかな舞台の裏側に隠された凄まじいプロ意識と、最後まで「笑い」に対して誠実であり続けた姿に、エンターテインメント業界のクリエイターたちも惜しみないリスペクトを寄せている。