統計データを紐解くと、流通している生食用の牡蠣で実際に健康被害が出る確率は、私たちが想像するよりもはるかに低い数値に抑えられています。全国の出荷量と年間報告件数から逆算すると、厳格に管理されたルートで流通する生食用牡蠣を食べてノロウイルスを発症する確率は、おおむね「数万分の一」から「十万分の一」程度と推計されます。
しかし、この数字には落とし穴があります。集団食中毒が発生した場合や、個人の体調不良によって引き起こされる軽微な下痢などは、行政の統計に反映されないことが多いからです。専門家の間では、潜在的なリスクは公表値よりも数倍は高いと見積もるのが現実的だとされています。