この事件が特異とされる最大の要因は、買春相手をすべて写真に収め、膨大なアルバムとして体系的に保管していた「異常なコレクション欲」にあります。
元校長は渡航ごとに女性の顔写真や裸体写真を撮影し、アルバムには通し番号・名前・年齢・場所・特徴などを几帳面に手書きでメモしていました。その番号が「12600」を超えていたことから、全貌が白日の下に晒される決定打となったのです。
取り調べにおいて犯行の動機を問われた元校長は、「現実逃避と非日常の快楽に溺れた」「自分の性的欲望を満たすためだった」と供述しました。真面目な教員生活で抱えていたプレッシャーの裏返しだったのか、あるいは現地で金銭をちらつかせ女性たちを意のままにできる優越感に憑りつかれていたのか。いずれにせよ、自らの行動を記録として残し続ける行為そのものに執着していた心理が浮き彫りになりました。