美術館や博物館のあり方は、この60年で大きく変化した。静かに鑑賞する場所から、体験し、共有するエンターテインメント空間へと変貌を遂げている。しかし、1965年に人々が展示室の暗闇の中で感じた、あの息をのむような静寂と興奮こそが、ミュージアムという場所が持つ本来の力ではないだろうか。
情報が溢れ返り、あらゆるものが手軽に消費される現代において、一つの遺物を前にして数時間並び、ただ黙って見つめるという体験は、むしろ贅沢なものに思える。ツタンカーメンが残した黄金の光は、昭和の日本を照らし、そして今もなお、私たちが失いかけている「本物と対峙する時間」の価値を静かに訴えかけている。 (出典: ツタンカーメン 展 1965(Yahoo!ニュース))
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