海外の映画界やファッション界では、体毛を隠さない選択が長年にわたり議論と称賛を巻き起こしてきました。歴史に残る象徴的な事例を振り返ると、それぞれの時代における美意識の変遷が鮮明に浮かび上がります。
最も有名なエピソードの一つが、1999年の映画『ノッティングヒルの恋人』プレミア上映会で見せたジュリア・ロバーツの姿です。ノースリーブの赤いスパンコールドレスから覗く脇毛は世界中のメディアで一面を飾りました。後に本人は米トーク番組のインタビューで「意図的なフェミニズム声明ではなく、単に袖の短さと手を振る角度を計算していなかっただけのアクシデントだった」と率直に告白していますが、結果として「体毛のある大女優の姿」は既存のハリウッド規範を揺るがす象徴的モーメントとなりました。
2017年のゴールデングローブ賞授賞式では、女優のローラ・カークがピンクのフローラルドレスに身を包み、未処理の脇毛を堂々と披露。「他者から求められる規範に縛られない」という意思をSNSで発信し、大きな称賛を浴びました。
2026年には、実力派女優レイチェル・マクアダムスが米カルチャー誌『Bustle』のグラビア撮影において「過度な画像修正(レタッチ)を施さず、脇毛も自然なまま残してほしい」と自ら編集部に要請。2児の母となった自身のリアルな身体をそのまま表現した写真は、世界中の女性から圧倒的な共感と支持を集めました。