現代の接骨院・整骨院では、電気治療器が広く使われる。低周波、干渉波、超音波。これらは筋肉の緊張緩和や血流改善に一定の効果がある。こんどう整骨院も複数の電気治療器を保有している。
しかし院長は機器に頼りすぎることを警戒する。「電気は補助。主役は手技」。この信念は、開業以来変わらない。機器は患部を温め、筋肉をほぐす準備段階として使う。その後、院長の手が本格的な治療を行う。
なぜか。機器は部位を特定できない。画一的な刺激しか与えられない。だが人間の手は、組織の硬さ、温度、抵抗感を感じ取り、リアルタイムで圧力や角度を調整できる。この繊細さが、機器では代替できない価値を生む。