美容やボディメイクの観点からも、蒸し大根のポテンシャルは見逃せません。可食部100gあたりのカロリーはわずか約15〜18kcal。糖質も約2.7g程度と極めて低く、白米やパスタの置き換え食材として極めて高い適性を誇ります。
特筆すべきは、茹で調理と比較したときの栄養素の残存率です。大根には余分なナトリウムを排出してむくみを予防する「カリウム」や、コラーゲンの生成を助け免疫を支える「ビタミンC」が潤沢に含まれています。これらはすべて熱と水に弱い性質を持ちますが、短時間で効率よく加熱する蒸し調理では、煮込み料理に比べてビタミンCの流出を大幅に抑えることが可能です。大根に含まれるジアスターゼ(消化酵素)自体は加熱によって失活するものの、温かい蒸し大根は胃腸を冷やさず、豊富な不溶性・水溶性食物繊維が腸内環境を整えてくれます。
平日の自炊を支える作り置きの日持ちに関しても優秀です。蒸し上がった大根は粗熱をしっかりと取った後、清潔な密閉保存容器に移して冷蔵保存すれば、約3〜4日間は美味しく保てます。あらかじめ味付けをせずプレーンな状態でストックしておけば、ある日はポン酢で、次の日は温め直してお味噌汁の具材に、また別の日はカレーや煮物のトッピングにと、驚くべき変幻自在ぶりを発揮します。
なお、冷凍保存する場合は食感の変化に注意が必要です。水分が多い大根を一度蒸してから冷凍すると、解凍時に水分が抜けてややスポンジ状の食感になります。ただしこれはデメリットばかりではなく、後からスープや煮汁に入れると「一瞬で味が染み込む高野豆腐のような状態」になるため、時短煮込み用のストックとしては非常に重宝します。