Mステでの事件は、シャポヴァロフが狙ったような「カッコいい反逆児」としての評価を生むどころか、日本国内で猛烈な反感を買う結果となりました。当時のインターネット掲示板「2ちゃんねる」やワイドショーでは連日大バッシングが巻き起こり、ネット上の反応は一気に冷え込みました。
その影響が決定打となったのが、同年12月に開催された東京ドーム2days公演です。ドタキャン騒動による急激なファン離れとイメージ悪化により、5万人規模の会場はチケットが全く売れず、客席は「空席だらけのガラガラ」状態に。暗幕で覆われたスタンド席がワイドショーで大々的に報道されるなど、異例の事態となりました。
商業的な大失敗と業界の信頼失墜を受け、t.A.T.u.は日本の音楽メディアおよびテレビ局から事実上の「永久出禁」処分を受けることになります。プロデューサーの浅はかなスキャンダル戦略は、世界屈指の巨大音楽市場であった日本でのキャリアを瞬く間に終わらせる致命傷となりました。