あの歓喜の瞬間を忘れる人はいないだろう。平昌オリンピックで日本カーリング史上初の銅メダルを獲得した際、世界中を魅了したのは圧倒的なチームワークだった。「もぐもぐタイム」やハーフタイムの自然体な会話が流行語となる一方で、氷上の司令塔としてチームの均衡を保ち続けた彼女の貢献は計り知れない。
現在、彼女は一般社団法人ロコ・ソラーレの代表理事として経営の指揮を執る。現場のプレーヤーを温かく見守りつつ、組織の財務や広報、環境整備に追われる毎日だ。「選手たちがプレーだけに100%集中できる環境を整える。それが私の現場における最大のミッション」と語る視線には、かつてのトップアスリートの優美さと、組織を束ねる経営者の力強さが同居している。