「毎日何本も飲むと体に悪いのではないか」という懸念は、缶コーヒーやペットボトルコーヒーを愛飲する人にとって切実な問題です。健康面への影響を考える際は、「カフェイン量」と「糖類・添加物」の2つの側面から切り分ける必要があります。
まずカフェイン量の違いについて見ると、生豆使用量基準が高い「コーヒー」規格の製品は、100mlあたり約40〜60mg前後のカフェインを含みます。1本(500ml)飲み干せば200〜300mgに達し、成人における1日の安全摂取目安量(約400mg)の半分以上を占める計算です。一方、「コーヒー飲料」や「コーヒー入り清涼飲料」はカフェイン濃度が低くなる傾向にあります。
続いて、生活習慣病のリスクに直結するのが糖類表示基準です。健康増進法の栄養表示基準に基づき、以下のように厳格な基準値が設定されています。
- 無糖(ノンシュガー・糖類ゼロ):飲料100mlあたり糖類0.5g未満
- 微糖(低糖・糖類控えめ):飲料100mlあたり糖類2.5g未満
- 加糖(通常タイプ):明確な上限はなく、100mlあたり7〜10g程度の砂糖・果糖ぶどう糖液糖を含む場合が多い
ネット上で「コーヒー飲料は体に悪い」と囁かれる主な要因は、コーヒーそのものの成分ではなく、「液状果糖や甘味料による血糖値の急上昇(シュガースパイク)」と「ダラダラ飲みによる過剰摂取」にあります。微糖と書かれていても500mlペットボトルであれば最大12.5g未満の糖類が含まれるため、1日に複数本を常飲すれば糖分過多に陥るリスクが高まります。