朝7時。配達エリアに向けて一斉に出発する車両群に、かつてのような甲高い排気音はない。配備が進んだ小型商用EV(電気自動車)と電動アシスト三輪バイクが、静寂を保ったまま大宮や浦和の住宅街、ビル街へと滑り出していく。走行時の二酸化炭素排出ゼロを目指す取り組みは、環境意識の高い自治体エリアにおいて確かな存在感を示している。
充電スタンドがずらりと並ぶ専用ガレージは、次世代郵便局の象徴的な光景だ。夜間に蓄電されたクリーンなエネルギーを使い、昼間の街を静かに巡る。街の空気と景観を守りながら届けるという新しい配達基準が、ここさいたま新都心から定着し始めている。