曼殊院門跡が位置する左京区一乗寺は、京都屈指の文化・寺社散策エリアです。単体での訪問はもちろん、周辺の名刹と組み合わせた半日ウォーキングルートを設定することで、洛北の風情を存分に味わうことができます。
王道の散策コースとして定評があるのが、「詩仙堂(丈山寺) ➜ 圓光寺 ➜ 曼殊院門跡」を巡る黄金ルートです。
叡山電鉄の一乗寺駅を起点とする場合、まずは江戸初期の文人・石川丈山が晩年を過ごした「詩仙堂」へ。凹凸庵と呼ばれる建具越しに見るサツキと紅葉の庭園、静かに響く鹿おどしの音を楽しみます。そこから徒歩数分の「圓光寺」へ移動し、洛北最古とされる水琴窟「奔龍庭」と、額縁のように広がる「十牛の庭」を鑑賞します。
圓光寺から曼殊院門跡へは、北東方向へ徒歩約15分。道中は閑静な住宅街から徐々に山裾の自然豊かな小道へと移り変わります。この間には平安時代の歴史を持つ「鷺森神社(さぎのもりじんじゃ)」の静かな境内を抜ける小径があり、喧騒を離れた情緒ある京都歩きを満喫できます。