MLBのビジネス面において常に議論の的となるのが、アクーニャJr.が2019年4月に結んだ「8年1億ドル」という年俸契約です。当時メジャー昇格からわずか1年弱、21歳だった彼が結んだこの長期契約は、球団オプションを行使しても2028年までブレーブスが格安で保有できる構造になっています。選手会関係者や代理人界隈からは「市場価値を大幅に下回る買い叩き」と批判されたこともありました。
しかし、当時の特番インタビューや手記において本人は「ベネズエラで育ち、家族の生活を生涯にわたって完全に保証することが最優先だった。何一つ後悔はない」と公言しています。皮肉にもその後、二度の前十字靭帯断裂という選手生命に関わる大怪我を負った際、この長期保証契約が彼と家族の財政的基盤を完全に守ることとなりました。
さらにファンの胸を熱くさせているのが、ニューヨーク・メッツで内野手として台頭した実弟ルイスアンヘル・アクーニャの存在です。アクーニャJr.より4歳年下のルイスアンヘルは、俊足巧打と強烈な守備範囲を誇り、同地区ライバル球団のメッツで頭角を現しました。兄弟による直接対決では、試合前にグラウンド上で抱き合い、お互いのユニフォームを交換するなど、強固な家族の絆が現地ファンの間でも大きな感動を呼んでいます。