茨城県つくば市。研究機関が集積する知的な街の片隅で産声を上げた店舗は、当初から異彩を放っていた。ラーメン激戦区として知られるこのエリアで生き残るため、店主が求めたのは「誰も食べたことがないインパクトと、毎日でも食べたくなる洗練」の両立だった。
早朝からの仕込み、寸胴に向き合う途途方もない時間、全国から厳選される煮干しや豚骨の選別。一切の妥協を許さない姿勢は、やがて県内全域へと評判を呼び広げ、行列は日増しに伸びていった。店舗が増えた現在でも、その職人としての泥臭いまでの情熱は微塵も揺らいでいない。