一刻を争う救急医療の現場において、迅速かつ確実な診断体制の構築は命を分ける決定打となる。現在、同院の救急医療センターでは、搬入から検査、初期治療に至るまでのタイムロスを極限まで削ぎ落とした独自のアプローチが運用されている。重症患者に対するマルチスライスCTの即時撮影体制や、専門医チームへのリアルタイムな情報共有システムが日常的に機能しており、脳血管障害や心筋梗塞といったタイムサバイバル疾患の救命率向上に大きく貢献している。
一方で、手術室に目を向けると、最新世代の手術支援ロボットを駆使した内視鏡手術が精力的に行われている。前立腺がんや消化器がんをはじめ、婦人科領域にまで適応が広がったロボット支援手術は、傷口が小さく出血量も極めて少ないため、術後数日で歩行を開始できるケースも珍しくない。「身体への負担を減らし、早期の社会復帰をかなえる」。このごく当たり前で、しかし切実な患者の願いを叶えるためのイノベーションが、ここには確実に根付いている。