acidieを考えるとき、注意したいのは自己責任だけで片づけないことだ。もちろん、生活習慣、睡眠、運動、仕事の進め方は影響する。けれど、個人の努力だけでは変えにくい環境もある。
長時間労働、孤立、経済的不安、過度な競争、終わりのない通知、評価され続ける緊張。こうした条件が積み重なれば、心は自然に疲弊する。acidieは内面の問題として語られてきたが、現代では社会的な背景も合わせて見る必要がある。
人の意欲は、本人の性格だけで決まらない。休める場所があるか。助けを求められる相手がいるか。仕事や学びに裁量があるか。失敗しても戻れる余地があるか。そうした条件が、心の持久力を大きく左右する。