甲殻類アレルギーと診断された場合、エビやカニの身を避けるだけでは不十分です。アレルゲンとなるタンパク質は熱に強く、加工食品や調味料の奥深くに潜んでいます。知らずに口にしてしまいがちな食品リストを把握しておきましょう。
まず警戒すべきは、旨味成分として広く使われている出汁や調味エキス類です。和風出汁、中華スープの素、ブイヨン、鍋のつゆ、カップ麺のスープには「エビエキス」「オキアミペースト」が高頻度で含まれます。また、本場製法のキムチには発酵促進とコク出しのために「アミの塩辛」が使われていることが多く、発症事例が頻発する代表的な食品です。
次に注意が必要なのが、練り製品や加工食品です。かまぼこ、ちくわ、さつま揚げ、つみれなどの魚肉練り製品には、風味付けや食感改良のために甲殻類由来の抽出物がブレンドされている場合があります。カニの風味を模した「かに風味かまぼこ(カニカマ)」は、原材料の主成分が白身魚であっても、エキスや着色料(コチニールなどとは別にカニ抽出色素)が使われている製品が多いため、原材料欄の厳格な確認が必須です。
さらに見落とされやすいのが、健康食品・サプリメントです。関節サポート成分として知られるグルコサミンや、ダイエット素材として用いられるキトサンは、エビやカニの甲羅(キチン質)を精製・分解して製造されます。高度に精製されている製品であっても、微量のタンパク質が残留しているリスクを排除できないため、アレルギーを持つ方の摂取は原則として避けるべきです。