都心部の狭小住宅やワンルームマンションにおいて、自分専用のプライベート空間を新たに確保するのは容易ではない。間仕切り壁を造作する工事には多額の費用と期間を要し、賃貸物件ではそもそも改修すら不可能だからだ。そこに風穴を開けたのが、睡眠エリアそのものを独立空間に変形させる「隠れ家型ベッド」の発想である。
従来の家具が「部屋を広く見せる」ことに注力していたのに対し、最新のトレンドは「狭い空間の中に確固たるパーソナル領域を築く」方向へとシフトした。周囲からの視線を遮るファブリックパネルや、照明・電源コンセントを一体化させたヘッドボードシステムなど、空間の密度を高める工夫が凝らされている。たった数畳の室内であっても、そこには究極の没入感が約束される。