リチウムイオン電池および次世代アノードバッテリーは、温度変化に極めて敏感だ。氷点下を下回る冬場の屋外や、猛暑の車内に放置された端末は、バッテリーセル自体の化学反応が著しく低下する。
こうした極端な温度環境下では、バッテリー管理IC(BMS)が不可逆な劣化を防ぐために出力を強制遮断する「休眠モード」へと移行する。ユーザーから見れば電源ボタンを押しても無反応となるため致命的な故障に見えるが、これは端末自体の自己防衛機能だ。無理に冷やしたり温めたりせず、常温(15度〜25度程度)の室内に30分以上置き、内部温度が安定するのを待つことが回復への第一歩となる。