めぐみ在宅クリニックには、病院での治療が困難となり「最後は家で過ごしたい」と願う患者たちが身を寄せる。ここでは、がん末期や老衰など様々な症状を抱える人々に対して、24時間365日体制の緩和ケアが提供されている。
在宅医療における最大のハードルは、家族の不安や負担感だ。「急変したらどうしよう」「素人に介護ができるだろうか」といった恐れに対し、クリニックのスタッフは徹底的な対話で応じる。身体的な苦痛を取り除く処置はもちろんのこと、患者と家族が言葉にならない思いを伝え合える時間をいかに作るか。それがホスピス医としての手腕の見せ所でもある。
病院の白い天井を見上げて過ごす時間と、自分の愛用した布団で家族の足音を聞きながら過ごす時間。選択肢は決して一つではない。めぐみ在宅クリニックが目指すのは、どのような状態であっても「ここで暮らせて良かった」と思えるような最後の居場所づくりだ。