抜歯で判明する「膿の袋」はなぜできる?放置リスクと自然治癒の真相

抜歯で判明する「膿の袋」はなぜできる?放置リスクと自然治癒の真相

抜歯で判明する「膿の袋」はなぜできる?放置リスクと自然治癒の真相についての最新情報をご紹介します。

インターネット上の掲示板などで散見される「歯の根元の膿は放置しても免疫力で自然に治る」「抗生剤を飲み続ければ膿の袋は溶けてなくなる」という言説は、医学的な完全な誤りです。

まず、歯の根の膿 自然治癒することは構造上あり得ません。感染源となっている歯の内部(死んだ神経の管)には血液が循環していないため、人体の白血球や抗体といった免疫細胞が内部に侵入して細菌を駆逐することができないからです。いわば、身体の中に「免疫の手が届かない無菌室の逆(細菌の要塞)」が存在している状態です。

同様の理由から、抜歯後 抗生剤 効かない、あるいは「薬を飲んでも何度も腫れを繰り返す」という事態が発生します。抗生剤は血液に乗って全身に行き渡るため、血流のない壊死した歯髄腔内や、分厚い線維組織で覆われた嚢胞の内部には有効濃度が届きません。抗生剤はあくまで周囲の健全な組織へ細菌が侵入するのを一時的に防ぐ「防波堤」に過ぎず、物理的な感染源の除去(根管清掃または抜歯)なしに病巣が消えることはありません。

放置を続けた場合の抜歯 膿の袋 放置 リスクは骨の喪失だけに留まりません。上顎奥歯の病巣が上顎洞(副鼻腔)に突き抜けると「歯性上顎洞炎(蓄膿症)」を引き起こし、下顎では神経を圧迫して下唇の麻痺を招く危険があります。さらに、血管を通じて菌が全身を巡る菌血症から、感染性心内膜炎などの重篤な全身疾患を誘発する恐れも指摘されています。

森 瞳
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森 瞳

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