大学卒業後、彼女はすぐに監督の座に就いたわけではない。一度は大手芸能プロダクションや映像制作会社に身を置き、現場の泥臭い下積みからキャリアをスタートさせた。デスクワークからキャストのケア、スケジューリングの調整まで多岐にわたる業務を経験したことが、プロデューサー的な視点を磨く糧となった。
激変するエンターテインメント業界の最前線で揉まれるなか、現場での実績を認められた彼女は、日本映画監督協会への加入を果たし、一歩一歩確実に自らの足場を固めていった。現場を支えるスタッフへの配慮や、キャストの魅力を最大限に引き出すコミュニケーション能力は、このプロダクション時代の経験が大きな財産となっている。