かつて北海道の野球少年たちにとって、11月から3月までの冬期間は耐え忍ぶ時期だった。スパイクを履いてボールを追うことすらままならず、体育館での筋力トレーニングや雪上ランニングが日課。だが現在、道内主要都市のシニアチームを中心に、人工芝を敷き詰めた専用の全天候型インドア練習場の建設が相次いでいる。
氷点下10度に達する外気を余所に、暖房が効いた大型ドーム内で打撃マシンを打ち込み、本格的なマウンドから実戦形式のピッチングを行う。天候に左右されない練習時間の確保は、年間を通じた実球練習の質を飛躍的に向上させた。冬を「休止期」ではなく「個の能力を極限まで引き上げる集中強化期」へと転換させたことが、北海道のレベル底上げに繋がっている。