「ひよ里」という名を持つもう一人のキーパーソン、それがあだちとか作『ノラガミ』のヒロイン・壱岐ひよ里だ。集英社の「週刊少年ジャンプ」作品とは異なるアプローチながら、彼女もまた現代日本のファンタジー金字塔を支える重要人物である。
幽体離脱しやすい体質となりながらも、神様である夜トや神器の雪音を優しく包み込み、時には身を挺して戦う芯の強さ。異なる作品でありながら、2人の「ひよ里」に共通するのは、逆境に屈しない圧倒的な自我と他者への深い情愛だ。この魅力的なヒロイン造形が、作品全体のストーリーテリングを力強く牽引している。