フタを開けた瞬間、スープのようにサラサラとした状態を見て「お湯を入れすぎたか」「不良品ではないか」と不安に感じる人は少なくありません。しかし、カレーメシが固まらない根本的な原因は、主に「ルウの攪拌(かくはん)不足」と「注湯時の温度・湯量ミス」の3点に集約されます。
最大手メーカーである日清食品のカレーメシは、一般的なカップ麺とは構造が大きく異なります。カップ内には乾燥米と一緒に大きな固形カレールウが入っており、このルウには加熱と物理的な摩擦によって糊化(とろみがつく現象)するデンプンや増粘成分が凝縮されています。つまり、お湯を注いで放置しただけの状態では、ルウの表面が溶け出した程度に過ぎず、スプーンで強い力を加えてかき混ぜない限り、全体へとろみが行き渡らない仕組みになっているのです。
さらに、ポットの保温機能でぬるくなったお湯を使っていたり、内側の基準線を超えてお湯を注いでしまったりすると、成分の溶出やとろみの定着が阻害され、シャバシャバした食感が残る決定打となります。