国会議事堂の中央塔直下にある中央広間は、2階から6階まで吹き抜けになった高さ約32.6メートルの壮麗な大空間です。法隆寺五重塔がすっぽり入るほどのスケールを誇るこの広間の四隅に、巨大な台座が配置されています。
ここに銅像として祀られているのは、近代日本の立憲政治を切り拓いた次の3人です。
・伊藤博文(初代内閣総理大臣・大日本帝国憲法起草の中心人物)
・板垣退助(自由民権運動の指導者・日本初の政党組織者)
・大隈重信(立憲改進党の創設者・初の本格的政党内閣を組織)
国会議事堂が1936年(昭和11年)に竣工した際、日本の議会開設(1890年)から50周年を迎える記念事業の一環として銅像の建立が計画されました。当時の帝国議会において、藩閥体制の中で法制を整えた「官」の伊藤博文、在野から自由と民権を叫んだ「民」の板垣退助、そして官民の間で議会主義を根付かせた大隈重信の3名が、党派を超えて「憲政の三功労者」として満場一致で選出されたのです。
銅像は昭和初期を代表する著名な彫刻家たちによって制作され、伊藤博文像は新海竹太郎、板垣退助像と大隈重信像は朝倉文夫が手掛けました。いずれも台座を含めると約4メートルに及ぶ威容を誇り、訪れる者を圧倒します。