2000年代後半、まだ一般社会において「サイバー攻撃」や「国家規模のハッキング」という脅威が具体的にイメージしづらかった時代に、本作は圧倒的なリアリティを持ってその恐怖を描き出した。連続ドラマとしては異例のスピード感とスケール感で構築された世界観は、リアルタイムで視聴していた世代に強烈なトラウマと興奮を残した。
誰が味方で誰が裏切り者なのか、目まぐるしく二転三転するストーリーライン。その渦中で、どこまでも不気味でミステリアスな影を落とし続けた折原マヤの存在こそが、本作を単なるエンターテインメントの枠を超えた本格サスペンス・スリラーへと押し上げた最大の功労要素と言っても過言ではない。